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第17回 リアルタイム・マーケティング――ブランドにとっての「リアルタイム」とはいつか?【連載】海外事例に学ぶマーケティングイノベーション

これまで、マーケティング活動のROIを最大化のための「サイレントマジョリティの活性化」や「Social CRM」について述べてきた。今回は、より効果的で効率的なマーケティング活動の重要な要素であるリアルタイム・マーケティングについて考察する。

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 Edisonリサーチによると、世界中で1日に投稿されるFacebookのポストは10億件、Twitterのツイート数は4億件だという。電子メールなら1時間当たり2億通がやりとりされ、1時間あたり560万の文章が作成される。データ量という点でみると、現在は、1日あたり約2.5エクサバイトのデータが生まれている。これは、20年前にネット上に蓄積されていたデータの総量を上回る。そしてこの量は40カ月ごとに倍増している。

 明らかに、世の中は情報で溢れている。

 消費者は情報を選択する必要性に迫られ、価値がある、あるいは興味が持てる情報のみ選別をする。そして収集した情報を他人と共有すると同時に、情報収集/精査活動のための相互補助コミュニティともいうべきネットワークを築いている。

 情報が氾濫する時代、ブランドは効率的かつ効果的に、より多くのターゲットに対し、ブランド価値を訴求する必要がある。そんな状況の中、「リアルタイム・マーケティング」という考え方が注目されている。リアルタイム・マーケティングとは、ブランドにとっての“好機(リアルタイム)”を捉え、適切にコミュニケーションをすることで、コミュニケーション効率の最大化を図るアプローチのことだ。重要なのは、ブランドにとっての“好機(リアルタイム)”を把握する仕組み、そして、その“好機(リアルタイム)”を逃さずアクションを起こせる体制の整備と、“好機(リアルタイム)”到来時に適切なメッセージを配信できるコミュニケーション力である。

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