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「情報が国境を簡単に超える」域内のポテンシャルとは:東南アジアネット広告市場の概況と最新トレンド
急速な経済成長を遂げる東南アジアでは、モバイルの普及によりネット利用者が急増している。域内のネット利用の状況、ネット広告市場の概況とトレンド、そしてプランニングの際に留意すべきポイントについて、電通デジタル・ホールディングス・シンガポール支社の神内一郎氏に話を聞いた。
ネット利用率は25%、高いFacebook、YouTube人気
まずは、We Are Socialとコムスコアの調査結果を元に東南アジアのインターネット市場全体の概況について解説してもらった。
東南アジア全体の人口は約6億3000万人。そのうち、インターネットユーザーは約1億5500万人。ネットを利用している人の割合は世界平均が35%に対して、同地域は25%である。
ネットの普及率は国ごとに異なる。インドネシアが15%、タイが26%に比して、シンガポールは73%。圧倒的に都市化が進んでいるのがうかがえる。一方でその伸び率にも注目したい。今最も伸びているのはベトナムで16%、インドネシアが14%、マレーシアが12%、タイが10%、フィリピンが8%、シンガポールが4%。ベトナムでは2012年3月からの一年間で200万人のネットユーザーが生まれた。
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