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Twitterの動画アプリ「Vine」のキャンペーンが増加中最長6秒

米国では、Twitter社が今年1月に発表した動画投稿アプリVineを使った製品キャンペーンが増えているようだ。

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 米国では、Twitter社が今年1月に発表した動画投稿アプリVineを使った製品キャンペーンが増えているようだ。ClickZ.comに5月17日に掲載された記事“Dunkin' Donuts Hops on Twitter's Vine for Latest Campaign”(「ダンキンドーナツ、最新キャンペーンはTwitterの動画アプリVineで」)では、現在展開中のダンキンドーナツのVine動画コンテスト「Running on #IceDD」を紹介している。このキャンペーンは、「ダンキンドーナツのアイスコーヒーが、いかに活力を与えるか」を動画で表現するコンテスト。優勝者は、一年間ダンキンドーナツのアイスコーヒーが無料になるという。

 また、同サイトの3月8日の記事“Taco Bell's Cool Ranch Tacos Launch Buoyed by Fan Buzz”(「発売前から話題だったタコベルの新製品『クール・ランチ・タコス(Cool Ranch Tacos)』が販売開始」)でも、発売と同時にVineの投稿動画を使ったキャンペーンを展開した。動画の内容は、顧客が最初の一口を食べた後の一言「Wow!」といったリアクションだ。Vineがリリースされたのは、タコベルの新製品が発売されるわずか3週間前のことで、いち早くプロモーションツールとして採用したそうだ。

 Vineは、Twitter社が昨年10月に買収した米Vine Labs社の製品。最長6秒の動画をループ状にし、Twitter上で投稿/共有するアプリケーションで、現在iPhone/iPod上で稼働する。Android版は現在開発中だという。

 なぜVineなのか。

 ダンキンドーナツのスコット・ハドラー氏は、「もともと顧客自身が、『ダンキンドーナツのアイスコーヒーの禁断症状』や『ドーナツの楽しみ』といったVine動画を投稿/共有していたので、ここに顧客エンゲージメントを促進するチャンスがあるのでは、と考えました」という。加えて、Vineはまだ新しいアプリであり、今後の利用増が見込まれる可能性を秘めたプラットフォームであることも、評価ポイントだったそうだ。

 タコベルの方は、FacebookやTwitter、YouTubeといったソーシャルキャンペーンツールの1つとしてVineを位置づけている。製品発売前は、Facebook上で「2013年、何かが起こる!」として話題をあおり、新製品発売後は、YouTubeとVineを利用し、タコスを食べる人々の表情を投稿/共有することで購買意欲をそそっている。

 ダンキンドーナツのハドラー氏は、「ビジュアルコンテンツのマーケティング効果は確かなものがある」とし、今後もこうしたビジュアルコンテンツによるキャンペーンに投資していくそうだ。特に、食品など日常的に接しているブランドの場合、ビジュアルコンテンツは、顧客からの反応も良いという。

 YouTubeは、ユーザーも多い分コンテンツ数も多く、きわだってユニークなコンテンツでない限り、なかなか話題にはならない。YouTubeと比較すると、Vineはまだコンテンツの数も少なく話題になりやすい上、6秒という短い時間も、着手しやすい手軽さだ。今後は日本国内でも、Vineを使ったプロモーションコンテンツやキャンペーンが増えていくことが期待される。

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