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第2回 コンテンツがContent(非可算名詞)であってContents(可算名詞)ではない理由【連載】コンテンツマーケティングとは何か?(1/2 ページ)

マーケティングコミュニケーションにおけるコンテンツとは一体何でしょう? コピーであるという人もいれば、動画や写真だという人もいるでしょう。ブログ、ホワイトペーパー、スライドシェアとメディアのことを意味する人もいるかもしれません。コンテンツという言葉の意味があまりに広く、またあまりに一般的なため、深く考えることがないかもしれません。しかし、その言葉の意味を探ると、コンテンツとは何かが見えてきます。

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コンテンツとは、伝えるべき情報を意味する

 「コンテンツ」とは一体何でしょう? このことは実は英語の世界でも明確ではありません。参考までに英語版ウィキペディアに掲載されているコンテンツの定義を見てみましょう(Content(media):Wikipedia)。

The word "content" is often used colloquially to refer to media. However, content is more accurately used as a specific term in that it means the content of the medium rather than the medium itself.(コンテンツとは一般的にはメディアのことを指すことが多いが、正確にはメディアの中身を指す)

 本来、コンテンツとはメディアではなく、その中身であると書いてあります。また英語の辞書を引くと分かるのですが、通常マーケティングコミュニケーションで使われるコンテンツは常に非可算名詞として扱われるのです。非可算名詞ですから当然複数形は存在しません。カタカナで表記するとコンテントが正解ということになります。少しややこしくなってきたのでまとめると、コンテンツとは本来、形や数を持たない非可算名詞であり、メディアに掲載された中身、つまり「伝えるべき情報」を意味するのです。

 数年前まで、コンテンツをカタカナ発音通りに、てっきりContentsだと理解していた私はこの事実を知って衝撃を受けました。日本人だし、単数だろうが、複数だろうが関係ないという声もあると思いますが、実はこの小さな違いが大きな発想の差につながるのです。

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