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The Last Millisecond――デジタルマーケティングの成果を決める最後の瞬間のために:Adobe Summit 2013 レポート
アメリカ合衆国ユタ州ソルトレイクシティで「Adobe Summit 2013」が開かれている。基調講演の内容を軸に、同社のデジタルマーケティング戦略をレポートする。
アメリカ合衆国ユタ州ソルトレイクシティで開催中の「Adobe Summit 2013」、第1日最初の基調講演は9時に始まった。テーマは「The Last Millisecond」。消費者が商品やサービスの購買を決断する際の最後の数ミリ秒のアクション(例えば、購買ボタンをクリックする)を強調したものだ。
講演を取り仕切ったBrad Rencher氏(Senior Vice President & General Manager, Adobe Systems)の意図は、デジタルマーケティングのプロセスを構成するさまざまなアクションをスムーズにつなぐことで、「The Last Millisecond」の成功確率を引き上げることにある。丁度、プロ野球の打者がバットに球を当てるその瞬間のために、細かい調整を高速で行うように、デジタルマーケティングにおいても、多種多様な情報を分析することで最適化を目指す必要がある。ただし、言うは易く行うは難し。Rencher氏は現在のデジタルマーケティングにおける課題が「技術」と「組織」という2つの領域に存在するとし、それぞれの領域において、同社が解決案を提示できるとアピールした。本イベントの主題もまさにここにある。
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