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金融機関のデジタルサイネージに広告配信、NECと博報堂DYがトライアル

金融機関のデジタルサイネージを活用した広告配信サービスの事前運用を開始した。2012年度に商用サービス化するという。

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 NECと博報堂DYメディアパートナーズは12月8日、金融機関が所有するデジタルサイネージを利用して広告を配信するサービスの事前運用を開始したと発表した。2012年度に商用サービスとして展開するという。

 このサービスは、既設のデジタルサイネージに広告を配信することで有効活用を図るもの。これまでは法的に義務付けられた金利表示などに使われることが多かったという。NECは金融機関と共同で2010年11月に「金融デジタルサイネージ活用研究会」を設立。店舗の立地特性や来店顧客の属性を分析して、金融機関のデジタルサイネージに広告を展開することでの効果や適切なコンテンツのあり方、スマートフォンなどのデバイスとの連携による先進的なマーケティング手法などについて協議してきた。

 事前運用では博報堂DYが参加し、同社が広告枠の販売、広告内容の審査、広告配信料の請求・回収を行います。NECは、デジタルサイネージの配信システム、ディスプレイなどの表示機器の提供、また、ネットワーク構築やコンテンツの価値測定のための視認効果測定サービスも提供する。

 一部の金融機関が事前運用に協力し、2012年3月末まで実施する。研究会の分科会で広告媒体としての価値や運用手順などを調査・検証した上で商用サービスに移行する予定だという。

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