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日本版Twitter、10月3日より新広告メニュー

Twitter Japanは、従来のバナー広告とは別に、Twitterでプロモーションが行える広告商品3種類を販売する。フォロワー数を増やしたい、好きなハッシュタグやキーワードを表示したいといったニーズに応えるメニューだ。

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 Twitter Japanは10月3日、Twitter上でツイートを広告としてフォロワーのタイムラインに表示したり、広告主のアカウントの被フォロー数を増やしたりすることが可能な「プロモ商品」を発売した。「プロモトレンド」「プロモアカウント」「プロモツイート」の3メニュー構成で、プロモ商品としてのツイートなどには「promoted」と表示する。

 Twitterは現在ワールドワイドでの登録が2億以上、アクティブアカウントは1億以上で、毎日1億8500万のツイートが投稿されているという。米国では2010年4月以降から段階的に導入しており、多数のユーザーを抱える日本でもサービスを開始した。米国以外での提供は英国に続き2国目。国内ではTwitter Japanが広告代理店を通してプロモ商品を販売するが、従来より提供しているバナー広告は、デジタルガレージが引き続き販売するとしている。

 プロモ商品の一番の特徴は、広告主の通常アカウントやツイートを「promoted」の表記を付けて広告として使えること。別に広告コンテンツを作ったり、用意したりしなくても利用できる。リアルタイムに発信するTwitterの価値を生かした方法だという。

 プロモトレンド、プロモアカウント、プロモツイートの3メニュー構成で、いずれもPC版のTwitterで利用可能。一部メニューは公式モバイル版やiPhone版、Android版の公式アプリ、さらに「Hoot Suite」「Tweet Deck」といったサードパーティ製のTwitterクライアントでも利用できる。

ハッシュタグやキーワードを目立たせる――プロモトレンド

 サイト右側の「トレンド」エリアの最上位にハッシュタグやキーワードを表示できるのが「プロモトレンド」。商品やサービスの発売日、イベント告知などに効果的なメニューだという。

 プロモトレンドで表示したハッシュタグやキーワードをクリックすると、それらの検索結果ページや広告主のツイートなどを表示する仕組みだ。出稿枠は日本語版Twitter全体で1日あたり1広告のみで、1日(24時間)当たりの課金となる。1日あたりの平均インプレッションは1200万で、価格は420万円の見込み。


右はフォルクスワーゲンの事例(米国)

左が実店舗への集客例。右はバージンアメリカのケース

被フォロー数を増やす――プロモアカウント

 サイト画面右側の「おすすめユーザー」エリアの最上位に表示できるのが「プロモアカウント」。被フォロー数を増やすためのメニューだ。

 各ユーザーが公開しているフォロー状況を基に配信し、広告主は、自分のフォロワーに似ているユーザーに自動的に広告を配信できる。またフォロワーとは別に興味・関心をキーワードで絞り込んで配信することも可能だ。配信地域は現在のところ、国単位で絞り込める。

 課金方法はフォロワー獲得当たり単価(コストパーフォロー、CPF)。つまり、ユーザーがプロモアカウント表示枠横の「フォローする」をクリックするか、プロモアカウントをクリックした後「フォローする」ボタンをクリックした時のみ、広告主が支払う形だ。支払額はキーワードや対象ユーザーに入札するオークション形式で決定する。最低入札価格は40円。

同業者のフォロワーのTLにもツイートを表示できる――プロモツイート

 3つ目の「プロモツイート」は「プロモツイートインサーチ」と「プロモツイートインタイムライン」の2メニューを提供。広告主のツイートをより多くのユーザーに目にしてもらい、ユーザーの反響を獲得するのに適したメニューだという。

 プロモツイートインサーチは、Twitterの検索結果ページ最上位に広告主のツイートを表示する。通常のツイートと同様、クリックしたり、お気に入りに登録したり、リツイートしたり、返信したりできる。

 検索キーワードで、配信先を特定できるほか、国レベルでのエリア指定も可能。ユーザーが、クリック、お気に入り、リツイート、返信(Twitterでは以上4つのアクションを総称して「エンゲージメント」と呼んでいる)を行った時のみ、広告主に課金する仕組み。課金方法は、エンゲージメント1回当たり単価(コストパーエンゲージメント、CPE)をオークション形式で決定する。最低入札価格は10円。


 もう1つのプロモツイートインタイムラインは、タイムラインの最上部に表示。広告を非表示する設定も可能だが、同じツイートの配信は、1ユーザーあたり1日1回まで。広告主は自らのフォロワーのほか、類似のフォロワーに配信できる。例えば同業者のアカウントをフォローしているユーザーのタイムラインにも表示可能だ。課金方法はCPEで、オークション方式で価格を決定する。こちらも最低入札価格は10円。


こちらはプロモトレンドとプロモツイートを組み合わせた例

ソーシャルグラフではなくインタレストグラフ


Twitter Japanの葉村さん

 「Relevance(関連性)、Resonance(反響)、Real-time(即時)という3Rが、今回のプロモ商品のキーワードだ」というはTwitter Japanで広告事業統括を務める葉村真樹さん。

 「Twitterでフォローしているのは、自分自身が興味のある人だったり、企業だったりします。興味のある人や企業の情報を欲しいと思っているからフォローするわけで、そうしたフォロワーに情報をリアルタイムで発信できるプロモ商品はTwitterの仕組みに適していると言えます」

 自分自身のフォローしているアカウントは、ソーシャルグラフというより、いわばインタレストグラフ。興味関心の持てる広告発信ができるかどうかが、今後のポイントになりそうだ。なおTwitter Japanによると、すべてのメニューについて今後、ツイートへの反響を測定。反響のないメニューについては、広告表示を停止する予定だという。

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