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そのKPIは本当にKPIなのか? 数字に振り回されないための基本的な考え方【連載】良いKPI悪いKPI 第2回(1/2 ページ)

そもそもKPIはどのような考え方で設計すべきでしょうか。成果を出すためのツールとして使いこなせるように、まずは基本を押さえておきましょう。

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 Webマーケティングにおいて必ず出てくるのが「KPI(重要業績評価指標)」という言葉ですが、これはもともと経営用語として生まれたものです。経営者は「売り上げ」「利益」といった数値、つまり定量的な目標を追求します。これに対し、営業や製造など、働く人の活動は「質」で計られる部分が多くを占めます。つまり、定性的です。本来定性的な活動を分析し改善していく上では、何らかの形で数値化が必要になります。そこで生まれた考え方が、KPIです。

 「計測できないものは改善できない」というドラッカーの有名な言葉があります。経営者が全てを把握できるくらいの小規模事業であれば、数値で把握しなくとも適切な経営判断はできるかもしれません。しかし、企業規模が大きくなってくるに従い、感覚的な判断では不十分になり、どうしても定量的な判断が必要となってきます。

 WebマーケティングでこれだけKPIが重視されるのも、まさに同じ理由です。Webサイトは、インターネットの向こう側の目に見えないところにいる人々が閲覧しています。また、新たなコンテンツが蓄積されるにつれ、ページ数は膨大になっていきます。

 これらに対する改善判断は、往々にして感覚値では捕捉しきれなくなり、数値として可視化した上で分析と改善に取り組むことが必要となります。

KPIに求められる3つの要素

 では、KPIに求められる要素とは一体何でしょうか。いろいろな考え方がありますが、Webマーケティングの現場において重要なKPIの要素は以下の3つです。

  1. データとして可視化できること
  2. そのKPIが業績に直結すること
  3. そのKPIをミッションとする担当者の行動にひも付くこと

 それぞれ見てみましょう。

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