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ケツメイシ15周年記念ライブで実現、ライブ×スマホ×カラオケの「O2O2O」プロモーション:音楽のエクスペリエンスが変わる(1/3 ページ)
激変する音楽業界で「ライブ」の価値が再評価される中、ここを起点に周辺ビジネスも新たな価値を生み出そうと試行錯誤している。本稿ではスマートフォンアプリを使った第一興商のユニークな試みを追う。
2016年8月6日、ケツメイシのメジャーデビュー15周年記念ライブ「ケツメイシ 15th Anniversary『一五の夜』〜今夜だけ練乳ぶっかけますか?〜」が、横浜市の日産スタジアム(横浜国際競技場)で開かれた。動員数は実に7万人。当日最高気温33度に上る中、会場は一層の熱気を帯びることとなった。
ケツメイシ史上最大規模となった今回のライブでは、デジタルチャネルを通じたユニークなプロモーションも展開された。特に目を引いたのが、スマートフォン用アプリを使ったライブ来場者向けの施策だ。
具体的には、第一興商が提供する「DAM CHANNELアプリ」をダウンロードした来場者に対し、会場内に設置されたビーコン(信号を発信する端末)からアーティストによる開演前の「Welcomeメッセージ」や終演後の「Thanksメッセージ」をプッシュ配信した他、限定100個のアーティストグッズが当たるプレゼントイベントを実施した。また、日産スタジアム周辺で通信カラオケ「DAM」を導入しているカラオケ店と連携し、アプリのアイコンを提示したユーザーにオリジナルクリアファイルを先着でプレゼントした。
オフラインからオンライン、さらにその先にまたオフラインへとつながる動線は、いうなれば「O2O2O」ということになる。この新しい試みの狙いとは何か。
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