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神田昌典が語る「マーケティングオートメーション」の先に見えるビジネスの革新【連載】企業戦略としてのマーケティングオートメーション 第1回(1/3 ページ)

「日本一のマーケター」と呼ばれる神田昌典氏の目に映るマーケティングオートメーションの「真の革新性」とは何か。短期集中連載第1弾。

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「日本一のマーケター」が語るデジタルマーケティングの真骨頂

神田氏
神田昌典氏

 『不変のマーケティング』や『ストーリー思考』などのロングセラーを数多く生み出し、「マインドマップ」や「フォトリーディング」など、ビジネスの生産性を高める先駆的な手法を日本に紹介してきた神田昌典氏。『GQ JAPAN』(2007年11月号)で「日本のトップマーケター」に選出されるなど、マーケティングの領域で強い影響力を持つ神田氏だが、当然デジタル化の最新動向にも目配りを怠らない。2016年5月には米Marketoが主催するイベント「The Marketing Nation Summit 2016」に参加し、同社会長兼CEOのフィル・フェルナンデス氏との対談も実施している。その際のレポートを今回、ITmedia マーケティングのために特別に寄稿してもらった。全3回の短期集中連載でお届けする。


 2016年5月9〜12日、米国ラスベガスのMGMグランドホテルに、世界から5000人超のマーケターが集まった。

 「The Marketing Nation Summit」と名付けられた、このイベントは、マーケティングオートメーション(MA)のリーディング企業であるMarketoが主催。俳優ウィル・スミスも登壇するなど、ビジネスカンフェレンスを超えた、一大イベントだ。

 MAは日本においても2年ほど前から注目されてきており、現在ではブームといっていいほどだが、米国ではもはやツールそのものの浸透といったフェースにとどまらず、日本のはるか先を行くような活用が実践されている。

 米国企業では今後の企業競争力を維持する上で、CEOとCIO、そしてCMOの連携が必須と考えられており、MAは単にマーケティング技術にとどまるものではなく、今後の企業戦略の根幹に位置付けられ始めているのだ。

 MAを導入した米国企業の事例を直接、マーケティング事業責任者たちから聞いた実感からいえば、私は相当、焦っている。なぜなら、MAの経験を積んだ企業が、そうではない企業から市場を奪いとるのは、赤子の手をひねるほど簡単だと予想できたからだ。そこで今回、このカンファレンスから学び、感じたことを3回に分けてご紹介し、広く日本の経営者・経営幹部層と分かち合いたい。

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