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マーケティング活動の自動化を実現するクラウド型アプリケーション「Oracle Eloqua」を発表、日本オラクル:マーケティング・オートメーション
日本オラクルは11月25日、マーケティング活動の自動化(マーケティング・オートメーション)を実現するクラウド型アプリケーション「Oracle Eloqua(オラクル・エロクア)」を発表した。
「Oracle Eloqua」は、イベント、セミナーや広告等で取得した多数のリードから、有望な見込み顧客として営業部門に情報を渡すまでのプロセスを自動化するマーケティング・オートメーションの仕組み。見込み顧客のオンライン上の行動とプロファイル情報をもとに案件に点数を付け、個人の興味とその度合いに合った内容を提供していくことで、自社製品への関心と理解を高めてもらう。提案すべき製品や検討状況を特定しながらキャンペーンを実施することで、リードから見込み顧客に育成し商談数を増加させることが可能になる。
同社では、「マーケティング・オートメーションの仕組みを活用することで、マーケティング部門は、獲得したリードの育成を自動化し、有望な見込み客を増加することができるようになる」とする。また、「営業部門は、マーケティング部門からの有望な見込み客をもとに提案活動を行い、確度の高い商談を増加させることができるようになる」とも言う。
主要機能:
- キャンペーンフローの全体管理
- Webでの告知、メール配信、セミナー案内、ソーシャルへの投稿など通常のキャンペーン
- 活動の一連のプロセスを図表により分かりやすく設計し、それに基づいて自動的に実行することが可能
- オンラインの行動履歴管理
- ターゲットとする顧客の自社ホームページへのアクセス状況やメールの開封率、クリックした記事やダウンロードした資料などの行動履歴を把握/管理することが可能。これにより、顧客のニーズや動向を把握し、より効果的なキャンペーンの実行に役立てることが可能
- リードのスコアリング
- 見込み客の業種、企業規模、部署、役職などのプロファイル情報と、メール開封、資料ダウンロードやイベント参加情報などの行動情報によって、自社製品やサービスへの興味の度合いを自動判定することが可能。これにより見込み顧客の興味や判断基準にあったコンテンツを提供することが可能になるとともに、有望な見込み顧客を判定して営業部門に提供することが可能となる
- 分析
- キャンペーンに関する情報をさまざまな軸で分析することが可能。電子メール配信結果や反応数、ニュースレターの閲覧数、イベント登録者数とアクセス可能数、Web流入経路やページごとのアクセス動向、最終的にキャンペーンがどれだけ売り上げに貢献したかなど、グラフィカルなレポートで可視化できる。
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