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人工知能「りんな」主演ドラマ他、体験を創造するデジタル広告の現在「コードアワード 2017」贈賞式を振り返る(1/2 ページ)

日本最大級のデジタル広告賞「コードアワード 2017」の受賞作品から現在のデジタル広告のトレンドを探る。

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 2017年8月2日、「コードアワード 2017」の贈賞式が東京・銀座のD2Cホールにて開催された。「モバイル広告大賞」を前身とし、2014年からは対象をデジタル全域へと拡大させている同賞は、今回が4回目の開催となる。

 2016年7月13日の記事で既報の通り、2017年のグランプリは、江崎グリコの「GLICODE」が受賞している。グランプリの他には「イノベーション」「クラフト」「イフェクティブ」「キャンペーン」「ユース・オブ・メディア」の4部門が審査員によって選出され、その他に最終審査に残った全作品から一般投票で最も投票数か゛多かった施策が「パブリックベスト」として表彰される。2017年のパブリックベストはこの日初めて発表され、フジテレビ「世にも奇妙な物語&女子高生AIりんなプロジェクト」がその座に輝いた。


「コードアワード 2017」贈賞式の模様

AIについて解説するよりAIを女優デビューさせてしまうという発想

 日本マイクロソフトが開発した女子高生AI「りんな」をドラマで主演させてしまうという前代未聞の企画を手掛けたのは、面白法人カヤックだ。番組放映に向けて公式ブログをスタートさせ、制作秘話などを公開することになっていたが、2日目にしてブログが暴走。自暴自棄になったりんなが読者をパニックに陥らせる――という、放送の枠内にとらわれない奇想天外な演出が話題を呼んだ。また、りんなにLINEで「世にも奇妙な物語一緒に見よう」と送ると、ドラマのシナリオに合わせ、画面の中と同じタイミングでLINEが届いたり、本編で登場した動画が送られてきたりするなどの仕掛けも用意された。

パブリックベストの「世にも奇妙な物語&女子高生AIりんなプロジェクト」

 プレゼンターを務めた審査員の本間 充氏(アビームコンサルティング)は「AIを解説した番組が多い中、AIの女優を出してしまうことで、体験を提供している」と、その秀逸なアイデアを絶賛した。この「デジタルがもたらす体験」はコードアワードの「CODE(Creativity Of Digital Experiences)」が意味するところでもある。

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