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あらゆるモノのつながりが生む「IoT」の新世界徹底解説(1/2 ページ)

あらゆるモノがインターネットでつながる「モノのインターネット(Internet of Things:IoT)」の世界がすぐそこまで迫っている。新たなビジネスとなる可能性を秘めたIoT の技術、事例、価値を徹底解説する。

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もはやバズワードではない、「モノのインターネット(Internet of Things)」とは?

 「モノのインターネット」(IoT:Internet of Things)が現実になりつつある。しかし、世界中に広がる埋め込みセンサーのネットワークに備わっているはずの能力を存分に発揮するには「国境の問題をクリアした無線ネットワーク」と「利益を生むソフトウェアのエコシステム」をまず確立する必要がある。2013 年5 月中旬に米国フロリダ州で開かれた独SAP のカンファレンス、SAPSAPPHIRE NOW において、パネリストはそう指摘した。

 “The Internet of Things is Now”(今こそモノのインターネット)と題したディスカッションで、SAP はこのテクノロジーを実用化している顧客を紹介しようとしていた。IoT は、マシン・ツー・マシン(M2M)と同じ次元で語られることも多い。通常はM2M にはマシンとセンサーに固有の識別子を割り振る作業が含まれる。人間が介入することなくマシン同士が通信を行って処理を自動化し、同時にP(ペタ)バイト級のビッグデータを生成する。そのデータは管理システムが利用したり、アナリティクスソフトウェアが超高速で処理したりする。

 「これまでは、石油やガスのような高価値の資産を扱う特定の分野に制限されてきた」と、モデレーターを務めたスハス・ウリヤ氏は言う。同氏は、SAP の副社長でIoT / M2M 部門の責任者である。「それが、今や転換点に達しつつある。ムーアの法則によって、センサーや通信のコストが下がる一方で、電気通信事業者はIoT に必要な無線ネットワークの構築に力を入れ始めている」と報告した。

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