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日本のメディアが進む道 ―― 朝日新聞メディアラボ、東洋経済オンライン、NHKのメディア戦略から読み解く「アドタイ・デイズ」レポート(1/5 ページ)

メディアは生き残れるのかといった議論が活発な昨今。テレビや新聞、雑誌などのマスメディアは存続の道を模索し始めている。新たなビジネスモデルの構築や異業種間でのコラボレーションなど、これまでにない取り組みをスタートしたところもある。各社で新領域を開拓している30代の3名の言葉から、日本のメディアが進む道を紐解く。

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(左から)NHK 報道局 社会番組部 ディレクターの阿部博史氏、東洋経済新報社 デジタルメディア局 東洋経済オンライン編集長の佐々木紀彦氏、朝日新聞東京本社 メディアラボの竹下隆一郎氏

危機感に駆られて生まれた朝日新聞のメディアラボ

 2013年6月に立ち上がった朝日新聞「メディアラボ」。誕生の背景には、メディア環境が急速に変化を遂げるなかで、新しいビジネスを始めなければとの危機感が社内に漂っていたことがある。20数名がそれぞれテーマを掲げて外部と連携し、報道という概念にこだわらず、教育ビジネスや介護、研究開発、投資など幅広い分野に試験的に取り組む。

 雑然としている、古い……。旧来の新聞社のオフィスのイメージを一新し、ベンチャー企業のようなオープンオフィスに変えた。ワクワクすることを生み出しそうなこの空間には、ベンチャー企業や金融機関、ファンドの人々が毎日のように訪れ、新たなプロジェクトが続々と生まれている。

 同社で2002年から記者を務めてきた竹下氏は「マスメディアの影響力が大きく変化し、ネット上に個人のメディアが育っていくのを皮膚感覚で感じた10年だった」と振り返る。現在の関心事は動画。オンラインで授業を提供する「スクー」にも登壇し、生放送の情報発信にも挑戦している。

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