Google、“過剰SEO”サイト対策のアルゴリズム変更を予告
GoogleのWebスパム対策チーム責任者を務めるマット・カッツ氏が、優れたコンテンツを持つWebサイトと過剰にSEOを施したWebサイトを公平に評価できるよう、数週間後に検索アルゴリズムを変更すると語った。
米GoogleのWebスパム対策チームの責任者、マット・カッツ氏は3月10日(現地時間)、米テキサス州オースティンで開催されたSouth by Southwest(SXSW) 2012の座談会で、数週間以内に検索アルゴリズムの変更を行うと語った。この座談会の録音が16日、SXSWのWebサイトで公開された。
この座談会は、米ブログメディアSearch Engine Land編集長、ダニー・サリバン氏が司会を担当し、マット・カッツ氏と米MicrosoftでBingの製品マーケティングマネジャーを務めるデュアン・フォレスター氏をゲストに迎え、聴衆からの質問に答える形で約45分にわたって行われた。座談会のタイトルは「Dear Google & Bing: Help Me Rank Better!(拝啓Google&Bing様、私のランクを上げて!)」となっており、検索エンジンのランキングやSEOについての質問が中心になった。
ある聴衆からの、いいコンテンツでもSEOに注力していないWebサイトはどうすればいいのかという質問に対し、内容の充実したWebサイトを過剰にSEO(検索エンジン最適化)されたWebサイトと差別化するために、ここ数カ月新たな変更を準備していると説明した。
カッツ氏は「通常は(アルゴリズム)変更について予告しないのだが」、来月か数週間後にこの変更を実施したいと思っていると語った。「われわれは競技場を公平にしようとしている」とカッツ氏。そのためにGooglebot(GoogleのWebクロール用ロボット、スパイダー)を改良し、過剰にSEOを行っているページを見つけ出すという。
Googleはこれまでも幾度か、検索結果向上を目的とした検索アルゴリズムの変更を実施しており、そのたびに多くのWebサイトが影響を受けている。
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