「TREASURE CDP」、見込み客の特定を機械学習で自動化する新機能を追加セキュリティもさらに強化

トレジャーデータは、同社が提供するカスタマーデータプラットフォーム「TREASURE CDP」に、予測リードスコアリング機能を追加したと発表した。

» 2018年02月15日 17時30分 公開
[織茂洋介ITmedia マーケティング]

 トレジャーデータは2018年2月14日、事業戦略に関する記者向けの発表会を実施。本社である米Treasure Data創業者でCEO(最高経営責任者)の芳川裕誠氏とCTO(最高技術責任者)の太田一樹氏、日本法人のトレジャーデータ代表取締役社長である三橋秀行氏が登壇し、同社の事業戦略およびカスタマーデータプラットフォーム「TREASURE CDP」の製品アップデートについて説明した。

 トレジャーデータは、企業が抱える顧客の行動データや属性データなどを統合して分析可能にするカスタマーデータプラットフォーム(CDP)を提供している。TREASURE CDPは従来のDMP(データマネジメントプラットフォーム)をより進化させ、多様なデータソースを生データのまま、期間の定めなく大量に保管し、活用できるようにするものだ。

芳川裕誠氏

 同社の強みとして芳川氏は、開発力と商品力、エコシステムの3つを挙げる。

 「ログデータ収集ツール『Fluentd』や機械学習ライブラリ『Hivemall』などのOSS(オープンソースソフトウェア)を提供し、世界的な標準ツールとして広く使われている。また、即時利用可能で高速かつ柔軟な分析ツールをクラウドサービスとして提供している。さらに、100を超える外部サービスとのデータ連携を開発不要で実現している。デジタルトランスフォーメーションで既存ビジネスを駆逐する企業に共通するのは、データを活用したパーソナライゼーション。GoogleやFacebookのようなデータ基盤を持たない大手企業がこれを進めようとするとき、パートナーとして見てほしいのがトレジャーデータだ。120兆件に上るデータを基盤に、データ解析の領域において十分な競争力を提供できる」(芳川氏)

 トレジャーデータにとって、エンタープライズ向け用途は現在の注力分野だ。セキュリティやコンプライアンス対応など、大手企業ほど要件は複雑になる。また、ID統合など、デジタルマーケティングにおける課題を柔軟に解決する必要もある。その上で、新たなる挑戦を可能にするような機能を強化していくのが、トレジャーデータの描くロードマップだ。

予測リードスコアリングと新たなセキュリティプログラム

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