SEO――検索結果の最適化、もはや小手先のテクニックで上位の表示は狙えないトレンドキーワードを知る

検索エンジンの検索結果ページにおいて、より上位にリストアップされることを目的に行われるのが検索エンジン最適化、すなわち「SEO(Search Engine Optimization)」である。大手検索エンジンのアルゴリズム変更により、最近は検索結果の品質を重視する傾向が強まっている。

» 2016年09月09日 15時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

Webページの品質が第一、「ブラックハット」はもう通用しない

 インターネットの商用サービスが始まったばかりの1990年代初頭、増え始めたWebページを探す仕組みとして検索エンジンが誕生した。検索エンジンが広く利用されるようになると、検索結果ページの上位に表示されるほどアクセス数の増えることが明らかになった。アクセス数が増えれば、それだけビジネスが有利になる。そこで1990年代半ば頃から自社のWebページを検索エンジンの上位に表示させる手法や技術が登場する。それが「SEO(検索エンジン最適化)」である。

 SEOの目的は、検索エンジンの検索結果ページにおいて上位に表示されるスコアを獲得することにある。クローラの動作や検索エンジンの評価仕様と親和性を高めるためにHTMLにメタタグを埋め込むだけでなく、タイトルや本文の書き方、リンクの張り方などもSEOの施策に含まれる。

 検索エンジンのアルゴリズムは基本的に非公開だが、GoogleはWebページの重要度を決定する「PageRank」というアルゴリズムのほか、「Google検索エンジン最適化スターターガイド」や「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」といったSEO向けのガイドラインも公開している。これらのガイドラインに沿うようにWebページを最適化することを「ホワイトハットSEO」という。

 ところがSEOの競争が激化するに従って、悪質な手段を使ってでも上位の表示を狙おうとする輩が出てくる。このようなアルゴリズムの裏をかく手法が「ブラックハットSEO」である。例えばクローラをだましてWebページの内容とは別の情報を取得させる「クローキング」、膨大なテキストを自動生成して評価のスコアを高めようとする「ワードサラダ」などは、代表的なブラックハットSEOである。

 検索エンジンにとって、検索結果の質を低下させるブラックハットSEOは悩みのタネである。そうしたブラックハットSEOを撲滅するために、Googleはアルゴリズムを定期的に変更している。さらに、これらの施策をスパム行為と見なし、当該ページのスコアを落としたり、インデックスを削除したりといった対策も講じている。

 GoogleではブラックハットSEOによるスパム行為の撲滅には多少の犠牲もやむを得ないと考えているため、パンダアップデートとペンギンアップデートのペナルティを受けないようにするには、とにかく「有益なオリジナルコンテンツを体系的に分かりやすく掲載したWebページ」の作成を心掛ける必要がある。既に小手先だけのSEOは通用しなくなっているのだ。

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