リアル行動ターゲティング――リアルな行動データを活用して投資効果の測定や見込み客の絞り込みへトレンドキーワードを知る

リアルな行動データを分析しててターゲットを高度に絞り込み、広告のROI向上ど目標の達成率を高める新しいマーケティング手法として「リアル行動ターゲティング」が注目されている。

» 2016年09月02日 07時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

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テクノロジーの進化がリアルデータの収集を可能に

 インターネットが広く普及した現在、デジタル広告やオンラインショッピングでは、Web上におけるユーザーの行動データを収集して興味や嗜好などの理解を深め、次のマーケティング施策に反映させる取り組みが日常的に行われている。例えばユーザーが入力した検索キーワードを参考に、興味を持ちそうなデジタル広告をWeb上に表示させる大手検索エンジンのビジネスモデルは、最も分かりやすいマーケティング施策だ。またオンラインショッピングサイトで閲覧した商品や購買履歴といったデータから、“おすすめ”の商品をダイレクトメールで提案するのも同様の例である。

 このようなデジタルマーケティングの手法は、テクノロジーの進化によって急速に発展してきた。そしてさらなるテクノロジーの進化により、行動データの活用はオンラインの枠組みを超え、オフライン(リアル)にも適用され始めている。オンラインで収集したデータに加え、従来は収集されることがなかったリアルな行動データを収集してマーケティング施策に活用するというものだ。これを支えているのはモバイルコンピューティング、センサー技術、IoT技術、ビッグデータ分析など、近年において登場・進化してきた新しいテクノロジーに他ならない。

 そうしたマーケティング施策の中でも、とりわけ注目を集めているものに「リアル行動ターゲティング」がある。これはユーザーのリアルなデータを収集・蓄積・分析してターゲットとする見込み客をより高度に絞り込み、目標の達成率を向上させようというものだ。

 このコンセプトの提唱者であるデジタルインテリジェンス代表取締役の横山隆治氏は著書『リアル行動ターゲティング』(日経BP、2015年)において、リアル行動ターゲティングをデジタルマーケティング(マス、リアル、ネットの3領域をすべてデジタルデータで統合し、ユーザー導線を効果的につくること)の確立に必要な条件の1つと位置付けている。

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