(前編)バラまき型クーポンからの脱却――日本ケンタッキー・フライド・チキンにおけるO2Oマーケティングの役割【連載】O2Oマーケティングに挑む

本連載では、O2Oを概念から「実際の形」にしている企業のインタビューをもとに、O2Oの実像と未来像を検証する。第1回は日本ケンタッキー・フライド・チキン。全社のデジタルマーケティング戦略を牽引する干場香名女氏に、同社のO2Oマーケティングの実際を聞いた。

» 2013年11月26日 08時00分 公開
[小川和也,グランドデザイン&カンパニー/SPARK]

 デジタルマーケティングへのシフトが強まる中で、改めて注目されるようになったのが、いわゆる「リアルとWebの融合」である。このフレーズはずいぶん長く使われ続けてきたが、今、「O2O」という言葉を軸に再燃し、「消費者がオンラインとオフラインを往来する仕組み作り」とパラフレーズされて、多くの企業の関心の的になっている。背景には、O2Oによって生まれる消費の市場規模が今後5年間では50兆円を超えるという予測が横たわっている。

 本連載では、O2Oを概念から「実際の形」にしている企業のインタビューをもとに、O2Oの実像と未来像を検証していく。第1回は、日本全国でフライドチキンチェーン店とピザハットチェーン店を運営する日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)。2013年4月より、デジタル・CRM推進室長として全社のデジタルマーケティング戦略を推進する干場香名女氏にお話を伺った。この模様を前後編に分けてお届けする。

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