カンター・ジャパンが提供する「アドインデックス・ダッシュ」をアドコム社が採用消費者のリアルな感情を加味

カンター・ジャパンは7月30日、バナー広告を見た消費者のブランドに対する好き/嫌いをリアルタイムに把握する同社の「アドインデックス・ダッシュ」を、広告配信会社アドバタイジング・ドットコム(以下アドコム)が採用したことを発表した。

» 2013年07月31日 14時40分 公開
[岩崎史絵,ITmedia マーケティング]

 アドインデックス・ダッシュを採用した新しいアドコムの広告商品は「ファーストビュー・リーチ・ウィズ・リアルタイム・サーベイ」と呼ばれ、同日より提供を開始している。

 カンター・ジャパンが提供するアドインデックス・ダッシュは、広告を配信する各サイト上で閲覧者に対し、商品/サービス(ブランド)の好き/嫌いを問う調査を実施し、その結果を当日〜数日以内に広告主に提示するサービス。従来、ネット広告によるブランド好感度分析は、クリック数などの測定しやすい指標を基に実施されることが多く、消費者のリアルな感情を加味することは少なかった。また消費者調査を実施する場合でも、結果が分かるのは広告配信終了後というケースが多く、実際の広告が消費者にどのような影響を与えているかをリアルタイムで把握することは難しかった。アドインデックス・ダッシュは広告配信をしながらリアルタイム下での消費者の認知度や好感度測定を実現し、こうした不具合を解消するサービスだ。

 これにより、広告配信期間中に実際の効果測定結果を見て、反応の良いサイトへの出稿を増やしたり、適切な広告サイズを選ぶことが可能。クリック数だけの効果測定ではなく、消費者の感情に基づいた広告戦略を展開することで、バナー広告の効果向上を実現できるという。

 アドコムは2007年5月、米国のアドネットワーク事業者であるアドバタイジングドットコム(現AOLアドバタジングドットコム)と三井物産が共同出資した広告配信企業。アドコムから提供される「ファーストビュー・リーチ・ウィズ・リアルタイム・サーベイ」の広告配信量やサイズ、価格については要相談となる。

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