第1回 ここからはじめるオウンドメディア【連載】オウンドメディアコミュニケーション 成功の法則21(4/5 ページ)

» 2012年07月20日 08時00分 公開
[後藤洋(トライベック・ストラテジー)/福山一樹(電通),ITmedia]
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成功の法則3. さまざまなリサーチで生活者のニーズを多面的に捉える

 ユーザーを知る手段はさまざまですが、その方法については、「ユーザーの何を知りたいのか?」に合わせて、もっとも効果的な手段、方法を決める必要があります。まずはどのような手段・方法があるのかを見ていきましょう。

ユーザーの何を知りたいのか

 調査を実施する上でもっとも重要な作業は、「仮説を作る」という作業です。「仮説」はコミュニケーション戦略を策定する上で大変重要な考え方です。「仮説」があれば、何を調査すればいいのかというアウトラインがはっきりしてきますし、検証も可能になります。「仮説」がないと、調査目的や対象、そして調査内容自体が散漫になり、集計/分析した結果、重要なことがほとんど分からなかったという事態に陥る可能性もあり得ます。「仮説」を作り、それに基づいた調査目的、対象者、調査内容という順序で検討してください。

 実際の生活者(ユーザー)の生の声を聞くことによって、多くの「気づき」があり、「ヒント」があるのです。ユーザーを知ることが最初のステップですので、ユーザーを知るための手段をしっかりと押さえておき、もっとも最適な調査によって目的を達成してください。

 あなたの会社においてコミュニケーションターゲットは「誰なのか」、そしてその「誰」はどのような価値観を持ち、どのような情報ニーズを持ち、日々どのような活動をしている人たちなのか。基本ではありますが、こうしたことを押さえておかなければ、オウンドメディアのあるべき姿を検討していくことはできません。

 「ユーザーを知る」とは、まさにオウンドメディアを検討する初めの一歩なのです。

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