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» 2012年07月19日 08時00分 UPDATE

【連載】吉田けえなの「見て」「着て」「食べる」マーケティング論:第1回 商業施設のパウダールーム(トイレ)が素晴らしいと買い物も気持ちいい (1/2)

「付加価値」や「体験」が今まで以上に重視される時代。それは例えば、パウダールーム(トイレ)の充実度が商業施設全体の運命を左右する時代であるとも言える。マーケティングディレクター 吉田けえな氏による現場主義のマーケティング論第1回。

[吉田けえな,ITmedia]

商業施設でも「体験」が重要に

 今年4月〜5月にかけて東京近郊では、「三井アウトレットパーク木更津」のオープンに始まり、「ダイバーシティ東京プラザ」「東急プラザ表参道原宿」「渋谷ヒカリエ」「東京ソラマチ」と商業施設のオープンが相次いだ。

 この5つの商業施設の初年度目標売上額を合算すると約1200億円。わずか2カ月の間に出現した巨大なマーケット、次々にオープンする商業施設やファストファッションブランドの大型ショップなど、国内では10年前と比べようもない数のショップ群が東京を中心に各地で展開されている。

 さらに、ECサイトも急成長し、個人での海外通販も珍しくない時代に突入した。その勢いは、円高もあり加速している。そんな中、「ここ」でしか買えないというものが極めて少なくなった。消費者はどうやってショップやブランドを選び、実際に足を運ぶのだろうか? その決め手になるものとは一体なんなのだろうか?

 もちろん、ブランド力、商品力、プロモーション力、商品と価格のバランスはいうまでもなく重要なのである。加えて、昨今、モノを消費する時代からコトを消費する時代、などとも言われている。「付加価値」や「体験」というものが、消費の現場で今まで以上に重視されるようになってきているのだ。

 本連載コラム第1回は、新たにオープンし、注目が集まる商業施設の設備やパブリックスペースといった付加価値に注目して、マーケティングトレンドの最前線を観察してみたい。

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