Facebook、モバイル広告や“ログアウト”広告を発表

FacebookがTwitterに続き、モバイル端末でのニュースフィードに広告を表示するようになる。

» 2012年03月01日 13時13分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Facebookは2月29日(現地時間)、ニューヨークで開催中のパートナー向けカンファレンス「Facebook Marketing Conference(fMC)」において、モバイル端末のニュースフィードに表示できる広告「Sponsored Stories(日本での名称は「スポンサー記事」)」、ユーザーのログアウト時に表示する「Premium Ads」、ページに表示するプロモーション「Offers」を発表した。

 Facebookのモバイルからのアクティブユーザー数は1カ月当たり4億2500万人。これまではモバイル端末では広告が表示されなかった。新モバイル広告は、同社にとって重要な収入源になりそうだ。

スポンサー記事

 スポンサー記事は従来のFacebook広告とは異なり、ユーザーのニュースフィード内に表示される。ハイライト表示されるため、通常の投稿と見分けられる。なお、スポンサー記事は数カ月後には「ハイライト記事」という名称に変更される見込みだ。

 米Twitterも28日に、公式モバイルアプリのタイムラインにプロモツイートを表示すると発表したが、Facebookのスポンサー記事も同じような表示になるようだ。スポンサー記事は予算とターゲット条件を設定でき、ページのファンやアプリユーザーを増やすために利用できる。

 face スポンサー記事は既に作成できるようになっている

Premium Ads

 Premium Adsは、ユーザーがログアウトする際に表示する広告。発表文には既に表示されるとあるが、fMCを取材したThe Next Webなど複数のメディアによると、立ち上げは4月の見込みだ。日本語による説明はまだない。Facebookによると、米国では1日に370万人がFacebookからログアウトしており、ログアウト画面は重要な広告枠になりそうだ。

Offers

 発表文の説明によると、Offersは企業がFacebookページから直接発信できるディスカウントやプロモーション情報で、無料で利用できるという。Offersはスポンサー記事と同様に、モバイルを含むニュースフィードに表示される。なお、Facebookは同日、Facebookページの表示を3月30日をもってタイムラインに切り替えることも発表した。

 ユーザーによるソーシャルサービスの利用は、PCからスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末にシフトしており、FacebookやTwitterはモバイルへの取り組みを強化している。Facebookは28日、モバイルでのWebアプリ開発を促進するW3Cビジネスグループの立ち上げと、Facebookアプリ内購入のキャリア決済の取り組みを発表した。

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